この記事では、台風とハリケーンとサイクロンの違いについて解説していきます。
いずれも熱帯低気圧の一種ですが、発生する場所と風速で呼び方が違うんですよ知っていましたか?
実は私も知りませんでした。
台風の定義は下記の記事で詳しく解説しています↓
https://saigai-joho.net/typhoon1/
熱帯低気圧でも発生源で台風やハリケーンあるいはサイクロンと呼び名が変化します。
それと、風速も私たちの感覚でいう台風とは異なりますので個別に見ていきましょう!
台風とは
台風は熱帯低気圧の一種で風速が17m/s以上になった時に台風と呼び名が変わります。
【発生する場所】
緯度でいうと赤道より北側の北半球側!
東経180度より西側に位置する北西太平洋、南シナ海に存在する『熱帯低気圧』のこと。
ハリケーン「Hurricane」とは
ハリケーン「Hurricane」の発生場所について
『ハリケーン』と定義されるのは、熱帯低気圧が発生する場所が
・赤道より北側で北大西洋や北太平洋東部
・東経180度よりも東
に限定されています。
ハリケーン「Hurricane」として定義される風速について
ハリケーンとして位置づけされるのは、
最大瞬間風速が1秒間で33m/s以上の熱帯低気圧。
台風が17m/sですから、2倍近い風速に発達して初めてハリケーン(hurricane)として認定されます。
ハリケーンの方が台風よりも勢力が大きく恐ろしいことが解りますよね。
サイクロン(cyclone)とは
サイクロン(cyclone)の発生場所とは
サイクロンの発生場所は、上図の水色で囲んだ部分です。
・北半球の東経100度より西側のインド洋
・南半球のアフリカ東部からオーストラリアやニュージーランドの東側
サイクロン(cyclone)として定義される風速について
サイクロン(cyclone)として定義される風速については、
最大風速が17m/sメートル以上のもの。
これは、台風と同じですね。
南半球のサイクロン北半球のサイクロン、台風、ハリケーンが大きく違う点とは
熱帯低気圧のグループとして、
北半球と南半球でできたものは大きく違う特徴があります。
・北半球:渦巻の回転方向が反時計回り
・南半球:渦巻の回転方向が時計回り
この現象は、「コリオリの力」と呼ばれる作用によって起こります。
この原理を説明すると難しくなってくるので、
北半球と南半球では熱帯低気圧は【逆向き】
と覚えておいてくださいね。
「台風」という名前の由来について
台風の語源はハッキリとしておらず諸説あります。
有力なのは、中国語が起源となった「大風(タイフーン):激しい風という意味」が有力説の一つです。
この「大風」⇒発音:タイフーンと言います。
・欧米諸国にこの言葉が渡ってTyphoon(タイフーン)
・Typhoon(タイフーン)が日本に渡って『台風』
と呼ばれるようになったとされる説が今もっとも有力とされています。
まとめ
台風とハリケーンとサイクロンの違いについて
解説してきましたが、いかがでしたか?
まとめると
・台風とハリケーンとサイクロンは全て熱帯低気圧
・発生する地域で呼び名が変わる
海外旅行などに行かれるときは、
気象情報をしっかりとチェックしましょうね。
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