意外と知らない伊勢神宮の外宮(豊受⼤神宮)の正しい参拝(お参り)のやり方とは?ご利益とお守り、祈祷料金と種類も詳しく解説

日本でも屈指の最高パワースポットである伊勢神宮ですが、意外と正しいお参り方法(参拝方法)が知られていません。

伊勢神宮には「内宮・外宮」という正宮として大きな神社が2つあり、その読み方は「ないくう・げくう」になりますので、「がいくう、がいぐう」とは言いません。

有名なのはこの二つですが、実は伊勢神宮は「正宮・別宮・摂社・末社・所管社」をあわせると全部で125の宮社の集まりなんです。

別宮とは、正宮に次ぐお宮のことをいいます。

こんなに多くの神社があるとは、ちょっとびっくりですよね。

125箇所を全て回りきるのはさすがに無理ですから、本宮+別宮という組み合わせで参拝するのが正しい方法です。

外宮だけ参拝したり内宮だけ参拝するというのは、あまり良いお参りの方法とは言えません。

時間の都合があるかもしれませんが、参拝の目的をよく考えて行動に移しましょう。

 

伊勢神宮では、

『外宮』⇒「外宮の別宮」⇒『内宮』⇒『内宮の別宮』

この順番でお参りする方法が正式であり、ご利益が授かれると言われています。

この記事では、伊勢神宮の

・伊勢神宮で奉られている神様
・正しい参拝方法
・ご利益を授かる初詣のやり方

について解説していきます。

 

※当記事の画像の一部は伊勢神宮の公式ホームページを引用しています。

伊勢神宮で奉られている外宮の神様とは

 

豊受⼤神宮(外宮)で祀られている神様とは?

 

お伊勢さんの外宮と呼ばれている正式な名称は「豊受⼤神宮」になりますが、外宮には豊受(とようけ)大御神が奉られています。

日本には8万以上の神社がありますが、その総氏神として君臨している神様です。

豊受大御神とは

現在の京都の丹後天野橋立がある付近から天照大神のお食事をつかさどる神様として2000年前に伊勢に鎮座されました。御饌都神(みけつかみ)としてお米をはじめとした「衣・食・住」と「エネルギーの恵み」を与えてくださる守護神。

食物の神・穀物の神・農耕の神・衣食住の神とされています。

 

豊受大神のご利益について

 

豊受大神は、
食物の神・穀物の神・農耕の神・衣食住の神とされていることから次のようなご利益があると言われています。

 

・開運
・厄除け
・商売繁盛
・五穀豊穣

 

伊勢神宮(外宮)の正しい参拝方法について

 

伊勢神宮では、殆どの方が知らない参拝方法があります。

鳥居をくぐると神域になるので、外宮と内宮ともに鳥居をくぐる前には一礼をしましょう。

 

一歩聖域に入ると参道の真ん中というのは、神様が通る場所なので真ん中を歩くのはご法度です。

正しい参拝方法のやり方について

 

・手水舎で手と口を清め心身共に浄化する
・鳥居をくぐる前には一礼
・参道を歩く時は端を歩く
・参拝をする際は、「二礼二拍手一礼」

これは、どこの神社でも同じです。

神様には日頃の感謝の気持ちをお伝えするように心がけてください。

 

もっと具体的に正しい参拝の方法をが知りたい方コチラ

 

一般的な参拝方法の他に、外宮の参道では左側を歩き、内宮の参道では右側を歩くという『伊勢神宮』独自の参拝のやり方があります。

お堀に掛かっている橋のところに立看板がありますので、そのルールに従いましょう。

 

伊勢神宮の参拝順序

 

冒頭でもお伝えしましたが、伊勢神宮の正式な参拝のやり方は、

外宮⇒別宮の「多賀宮・土宮・風宮」

内宮⇒別宮の「月讀宮」

外宮だけの参拝で、ご祈祷やお守りの購入する時間を含めなければ30分程度で回れますよ。

伊勢神宮【外宮】の正しい参拝ルートについて
所要時間(30分コース)

 

上述した外宮の正しい参拝方法をした場合の所要時間は30分ですから、おすすめです。

では、その正しい参り方の順をみていきましょう。

神域の入口には火事を予防するために堀に水が張られています。

そこに掛かっている橋を「火除橋」と呼びます。

橋を渡ると手水舎で手を洗い口をすすぎ体のお清めをしてください。

①正宮の外宮(豊受大神宮)にお参り

 

 

外宮で1番最初にお参りをする場所は、正宮である外宮(豊受大神宮)です。

ここを参拝されない方はいないでしょうが、伊勢神宮では内宮ではなく外宮の本宮を1番先にお参りして下さい。

お賽銭箱はありませんので、日頃の感謝の気持ちを素直に神様に伝えましょう。

②外宮域にある第一別宮「多賀宮」

 

 

外宮の域にある四別宮のなかで最も位が高いのが『多賀宮』です。

多賀宮で祀られているご祭神は、豊受大御神の荒御魂となります。

別宮でも『止由気宮儀式帳』『延喜神名式』にも記載されているため他の3つのよりも特別な待遇を受けています。

このような理由から、「多賀宮」は正宮の次に大きな社であり、他の別宮よりも大きいようです(^^♪

 

③その他の外宮にある別宮「土宮・風宮」

 

土宮

 

土宮のご祭神は、『大土乃御祖神』で、外宮の鎮座されてから

・宮域の地主神
・宮川堤防の守護神

として位置づけられ水防に功績がある土地の神様で、平安時代の末期には外宮域の別宮に昇格したそうです。

別宮の中でも一つだけ正面が東を向いているという特徴があります。

土宮がある場所は、御池にかかっている亀石を渡って右側に鎮座されていますよ。

風宮

 

外宮の別宮としてまつられている「風宮」は、その名からも解るように風雨の神様を司っています。

・級長津彦命(しなつひこのみこと)

・級長戸辺命(しなとべのみこと)

がご祭神となります。

雨風というのは天候になりますから、農作物の出来具合に多大なる影響を及ぼしますから正宮に準じた別宮として大切に奉られているのです。

風宮が奉られている場所は、御池の先にある多賀宮に行く途中の石段の左側に鎮座されています。
詳細は、地図をご覧ください。

 

本宮参拝後に別宮以外に立ち寄りたい場所(三ツ石)

 

本宮にお参りをした後は、三ツ石を観覧しましょう。

三ツ石とは

三個の石を重ねた石積みのこと。
この石積みの前で「御装束神宝」や「式年遷宮の川原大祓」が行われる場所で、とても神聖な場所となります。

結界の縄の張られた中に、つい手を伸ばしてみたくなるかもしれませんが、手をかざしてはいけませんので注意してくださいね。

 

外宮神楽殿でお守り・御朱印を授かる

 

外宮神楽殿は、本宮に向かう参道の途中にありますが、「お神札授与所」にてご祈祷の受付やお守り、お神札と御朱印を頂くことができます。

上述しました本宮と別宮に全てお参りした後に立ち入るようにしましょう。

 

ご祈祷の所要時間・料金・受付時間について

 

伊勢神宮では、ご祈祷の受付は随時されています。

 

外宮神楽殿のご祈祷受付で『申し込み』ができるようになっていますよ(^^♪

但し、100名以上の団体での申し込みは事前予約が必要。

 

ご祈祷の受付時間:

TEL:0596-24-1111(午前9時〜午後4時)

 

伊勢神宮では、以下のようなすべての願い事をご祈祷して頂けます。

 

「厄祓い」
「安産祈願」
「家内安全」
「神恩感謝」
「商売繁盛」
「心願成就」
「事業繁栄」
「お宮参り」
「身体健全」
「学業成就」
「除災招福」
「交通安全」
「病気平癒」

 

勢神宮でのご祈祷の方法は「御饌」と「御神楽」の2種類あります。

 

ご祈祷「御饌」の種類と所要時間と各料金について

 

 

御饌」とは、お祓いを受けた後、神前に神饌をお供えを施し、祝詞の奏上によって大御神さま「願い事」を届けるものとなります。

 

所要時間:約15分

 

・「御饌」のご祈祷の種類と各料金(値段)について

御饌(みけ):初穂料は5,000円以上(5名まで)

大御饌:初穂料は8,000円以上(8名まで)

別大御饌:初穂料は10,000円以上(10名まで)

料金は、人数によって高くなりますが、1人当たりで約1000円として計算できますね。

 

ご祈祷「御神楽」の種類と所要時間と各料金について

 

「御神楽」と呼ばれるご祈祷は、上述した「御饌」に雅楽の調べと共に雅な「舞」が奉納されます。

所要時間は約25分~40分

 

「御神楽」の種類と各料金(値段)について

御神楽(おかぐら): 15,000円以上(15名まで)
[倭舞]

大々神楽:50,000円以上(50名まで)
[倭舞・人長舞]

別大々神楽:100,000円以上(100名まで)
[倭舞・人長舞・舞楽1曲]

特別大々神楽:500,000円以上(500名まで)
[倭舞・人長舞・舞楽2曲]

 

外宮と別宮の参拝ルートの場所(地図)

 

外宮と別宮の参拝ルートの場所(地図)で示しましたので参考にしてください。

これまでの参拝ルートを番号順に参拝すれば正しい外宮での正しい「お参りルート」となります。

※画像データは、伊勢神宮の公式サイトから引用しています。

 

内宮の参拝方法について

 

外宮の参拝が正宮と別宮も終われば、次は内宮に行きましょう、

>>内宮の参拝方法はコチラ

伊勢神宮のランチはおかげ横丁で伊勢うどん

 

伊勢神宮に参拝してお腹が空いたらランチに行きたいですよね。

伊勢神宮にはおかげ横丁と呼ばれるお土産屋さんや昼食を食べる所がたくさんあります。

中でも伊勢の名物として有名なのが「伊勢うどん」です(^^♪

麺は一般的なうどんよりも太くとてもコシがありそうですが、讃岐うどんのようなコシが無いのが特徴です。

ちょっと濃い目の甘く黒っぽい出汁が特徴で、色も大阪などのカツオ出汁ベースの透き通った出汁とは違うので好みも別れるところですが、ご当地名物は一度は食べられたほうが良いかと思います。

私は食べたことが無いですが、数量限定で手打ちのモチモチうどんもあるようですね。

「ふくすけ」(伊勢市宇治中之切町52)さんで食べらます。

>>内宮の参拝方法はコチラ

  • B!