この記事では、台風の定義について解説しています。
台風として認定されるのは、
基本的には気圧によって定義されるものではありません。
『風速』で定義づけがされるのですが、
・何気圧から台風と呼ぶの?
・何パスカル(ha)から台風と呼ぶの?
そんな疑問に答えていきます。
台風と定義されている気圧と風速の前に『台風の定義』から解説します!
台風の定義とは
台風というのは、熱帯低気圧の一種で
同じような気圧や風速であっても発生場所が違えば台風とは呼びません。
『台風の中心(台風の目)低気圧がある場所』
これがポイントになります。
台風と呼べるのは
緯度でいうと赤道より北側の北半球側!
東経180度より西側に位置する北西太平洋、南シナ海に存在する『熱帯低気圧』のこと。
その他で発生した熱帯低気圧は、正式にはハリケーンやサイクロンという呼び名になります。
台風の場所を下図で表してみましたが
赤色で着色している箇所になります↓
台風が発生する場所は、赤道付近の熱帯地域で発生します。
理由としては、緯度が0度の赤道付近の熱帯地域では
海水温が高く上昇気流が起こりやすい状態です。
この上昇気流がたくさんの積乱雲を渦上に作り、中心部分の気圧が下がります。
この気圧が下がって気圧が低くなった状態が台風の卵である「熱帯低気圧」。
やがて熱帯低気圧は、
海面からの水蒸気を吸い上げることで勢力が増していきます。
この発達した熱帯低気圧のことを「台風」と呼びます。
いよいよ台風と定義される気圧と風速を解説していきますね。
台風と定義される気圧と風速について
台風と呼ばれるのは、
低気圧域内の10分間における最大の風速が『約17m/s以上(34ノット)』あって
前述した東南アジアからロシアに至るまでのエリアで発生した熱帯低気圧のことです。
(気象庁による定義)
気圧とは?
大気の圧力のことをいいます。
1気圧=1013.25ヘクトパスカル(hPa)
台風と定義されるのは気圧ではなくてあくまで風速になります。
だから、台風は何気圧?とか何ヘクトパスカル?という概念で定義をされていません。
台風はあくまで風速(m/s)やノットによって決まるのです!
台風が消滅する定義とは
それでは、台風から熱帯低気圧に呼び方が変わるタイミングは、
台風の発生する定義とは逆になったとき。
10分間の最大瞬間風速が17m/s未満になった時が、台風が消滅した時です。
台風が勢力が弱まると、
「天気予報では台風〇号は温帯低気圧に変わりました」
と聞かれたことがあると思います。
これは、低気圧の風速が17m以上あって台風とよばれていたものが、
勢力が弱まり風速が落ちて毎秒17mよりも低くなったことで、
呼び名が台風から熱帯低気圧に変化したということになります。
一度台風が消えたと思っていても、復活する場合がありますで注意が必要ですよ!
まとめ
台風の定義は、
熱帯低気圧が風速で10分間の最大値が毎秒17mを超えると「台風」になります。
同じ熱帯低気圧でも世界的にみれば呼び方や定義される風速も異なります。
台風と混同しやすいのがハリケーンとサイクロンです。
台風とは違う定義なので参考にしてみてください。
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