台風の進路予測は複数の情報から仕入れることが一番重要ですよね。
一つの進路予測だけでは、ハズれてしまうことも多いです。
その中でも台風予測に欠かせないのが、
海外の台風予測サイト「米軍合同台風警報センター(JTWC)」の台風予測。
台風のたまごの情報から最新進路予測に役立ちます。
当ブログでは、
一度に複数のサイトの最新情報が入手できるようにしています。
台風の場合は、台風自体が移動していきますので、
移動速度が早ければ、それほど気にしなくても良いですが、
一番怖いケースは台風が移動するスピードが遅い場合です。
長い間激しい雨に襲われてしまい甚大な被害が予想されます。
ですから、台風情報を見る時は一つの情報だけでは外れることがありますので、
複数の情報を手に入れて万が一の被害を未然に防ぐように心がけましょう。
台風の中心気圧や暴風域の大きさと移動速度も含めて確認されることをおすすめします。
事前の台風の進路予想は、
米軍合同台風警報センター(JTWC)を参考にして、
日本に接近して来たら気象庁のデータが正確な情報を入手することが良いですよ。
米軍合同台風警報センター(JTWC)で見た最新進路予想台風17号のたまご情報について
JTWCの公式サイトより引用
現在のところは、台風14号が日本の南海上にあり、18日から20日にかけて日本上陸の可能性が高いです。
『台風17号の台風のたまご』は現時点では確認できていません。
台風14号に関する情報も
このブログから気象庁や他の海外サイトが発表している公式サイトを閲覧できますので台風の最新情報が手に入ります。
このまま読み進めてみてください。
Joint Typhoon Warning Centerの頭文字の事で、台風と熱帯低気圧の観測をしているアメリカ国防省の機関によって熱帯低気圧から台風の情報を無料提供されているものです。
主な目的は、アメリカやミクロネシアの方のために情報発信するためです。
これがサイトで我々日本人も閲覧できるようになっているのですが、個人的な見解ですが、これまで浸水対策という職務で携わってきた経験上からも台風の進路予測の精度が気象庁よりも高いという印象があります。
ですから、台風予測に関しては外せないのが米軍の台風情報です。
【台風情報の見方】
赤矢印→:「TD:熱帯低気圧」「TS:台風」「TY:強い台風」
TD、TS、TYに続く数字は、気象庁での台風〇号とは違います。それぞれの機関独自の番号を付けているため連動していないので注意しましょう!
・黄色のLOW ⇒ 24時間以内の発達の可能性は低い
・オレンジのMEDIUM ⇒ 台風や熱帯低気圧になる可能性があるが24時間以上かかる
・赤のHIGH ⇒ 24時間以内に発達して台風や熱帯低気圧になる可能性がある
・水色のSUB TORPICAL ⇒ 熱帯低気圧と温帯低気圧の中間
※日本語翻訳は右クリックして日本語に翻訳することも可能です。
更新の頻度は6時間毎というペースで台風情報は更新されます。
表示されている時刻は、世界標準時刻なので時差があるので注意しないといけません。
日本の時刻におきかえると『9時間を足した時間が日本時間』となりますので間違えないようにして下さいね。
>>Joint Typhoon Warning Center公式サイトはこちらから
米軍の台風情報を入手したら続いて、
気象庁から台風情報を入手するようにして下さいね。
気象庁(国土交通省)の台風進路予測について
気象庁のデータでは、
台風進路予測の他にもアメダスによる降水量や風量、
気象衛星画像などが確認できますよ。
気象庁の台風の進路予測の見方について
気象庁(国土交通省)の台風進路予測と
上述した米軍情報も併せて見るようにして下さい。
気象庁の最新の気象庁の台風【最新の進路予想】は
白色の点線で示された円の中に台風の目(中心が)が来る可能性を示しています。
気圧配置・風向き・気温・海水温・太平洋沖の水蒸気量などによって変化しますので。
あくまで予測となります。
進路の予測がずれていても、
予報円の範囲に来る可能性があるので警戒している越したことはありません。
気象庁のアメダス情報のチェック方法について!
私は気象庁のデータで特に重視するのがアメダスの情報です。
・台風の目(中心)からどれぐらい離れたところまで降雨が発生しているか
・一番強い短時間降雨が発生しているのか
以上が解ります。
台風の目の位置と『住んでいる場所』や『職場』の位置関係を見て
台風がどのルートを通れば大雨・豪雨の危険性が高まるのかを予測できますよ。
右上にある【10分間の降水量】というタブをクリックしてみて下さい。
下記のように
・10分間降水量
・1時間降水量
・24時間降水量
・風向き・風速
等が選択できるようになっています↓
注意点としては、アメダスの予測降水量はほとんど参考にならないという点です。
沿岸部に強い雨が降っていた時は、予測ではそのまま内陸部に強い雨が降る予想になっていることが多いです。
でも実際のところ四国などで雨が強く降った場合は、予測通りに瀬戸内地方にはそのまま強い雨を降らすことはあまりありません。
絶対ではないですが、傾向としては太平洋の沿岸部では強い雨が長く続き内陸部では予想よりも少し弱くなるといった印象です。
試しに1時間後の予想を見ておいて1時間後の実際の降水量を見比べれて頂ければ私が言っていることが解ると思います。
気象衛星なども台風の目や雲の大きさが解るので『台風の状況把握』の参考になりますよ。
ちなみに気象庁では台風が日本に接近した時、1時間毎に台風情報が更新されますので、頻繁にチェックをするようにしましょう。
気象衛星ひまわりの衛星画像をチェック
気象庁公式サイトより引用
気象庁の衛星画像を見れば、
雨雲がどのように発達しているかを知ることが可能です。
アメダスと雲の形状を見比べたり、
大型の台風になればなるほど台風の目はくっきりとしてきます。
Windyの最新情報『台風進路予測』
windy公式サイトより引用
windyは、ヨーロッパの『台風進路予測』ができるサイトです。
【画像の見方について】
H:高気圧
L:低気圧
細かい風の動きが画像で確認することができますね。
低気圧の台風:Lが反時計回りに風が動き、高気圧のHが時計回りに風が吹いていることが解りますね。
サイトに移動した時は、右側の「風」というタブをクリックすれば現在の風の状況がわかります。
デジタル台風サイトでわかること
デジタル台風という台風情報に特化したサイトがありますが、基本的には気象庁の進路予測を元にGoogle Maps(グーグルマップ)にマッピングを施して、それを進路予想図として速報しているものです。
特にこだわりが無ければ生の気象庁のデータと同じなので気象庁のみで十分だと思います。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)で解ること
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)公式サイトより引用
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)のサイトでは、主に予測情報で10日間の予測ができるようになっています。
10日後の予測をしてくれるので、台風のたまご(卵)的なものが解るようになっています。
台風の情報として見た場合ですが、個人的には直近のものほど精度がズレていく傾向にあるという印象を受けます。
日本付近の台風情報は「area」にある「Eastern Asia」を選んでください。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の公式サイトはこちらから
台風で特に警戒しておくべき点
一番警戒すべき場所は、台風の目(中心)の東南側で、
時計で言えば2時から6時ぐらいに当たる地域が一番雨風が大きいところですから特に注意が必要な地域になります。
太平洋側の沿岸部が一番激しく雨が降ります。
理由としては、日本のように北半球で発生する台風は、時計と反対周りに風が吹きます。
ですから、激しい風雨をもたらすのは『台風の目の東側』ということになります。
九州、四国、和歌山、三重、愛知、静岡、神奈川、東京、千葉が台風の進路によって激しい雨が降るときは、台風の目(中心)が当該地域の西にある場合です。
これはアメダスを見れば解りますのでチェックするようにしましょう。
台風前に準備しておくべきこと
災害対策グッズの準備
台風が来る前に準備をしておいた方が良いものは
・飲料水
・お風呂に水を溜めておく
・缶詰や非常食
・ラジオ
・ポータブル充電器
・防水ライト
・養生テープ
・レインコート
これらを事前に用意しておけばいざというときに助かります。
実際に避難所などに避難するときは上記に加えて下記のものを忘れないようにしましょう!
・タオル
・着替え(下着・靴下・シャツ)
・ビニール袋
雨に濡れた時に着替えが無いと困りますし、スマホや他の電化製品は防水対策として、ビニール袋に入れてからリュックに入れましょう!
避難場所をハザードマップで確認しておく
避難する際は長靴ではなく、スニーカーを履きましょう。
長靴は一度雨が中に入ると、歩きにくいだけです。
道路が冠水しているところを歩く時は道の中央を歩きましょう!
避難所に行くルート上に特に浸水被害が予想されるところは
避けて通るようにして下さい。
河川の氾濫の心配が無い時は自宅待機の方が安全です。
台風は大雨以外にも強風に注意しないと、
外に出るのは物が飛び交っていて非常に危険です。
詳しくは下の記事を読んで見て下さい。
避難するときは防犯対策も徹底しよう
避難所等に避難するときは、空き巣にも注意しないといけません。
長期間、家を離れるときは、家の灯りは付けている方が防犯対策になりますよ。
晩に真っ暗だと狙われやすいので・・・
避難の際には、戸締りを厳重にして、
雨や風が治まれば速やかに家に帰りましょう。
まとめ
台風の最新の進路予測は、絶対というものはありません。
高精度なスーパーコンピューターをもってしても、
台風の中心が何百kmもの予報円に入る予測しかできないのが現状です。
台風は、水蒸気の供給量や気圧配置、海面上の温度、風向きなどあらゆる自然現象の要因によって勢力や大きさ、進路が刻一刻と変化していきます。
台風の進路は最新の情報を絶えず入手しておくことをおすすめ致します。
・米軍合同台風警報センター(JTWC)の台風情報
・気象庁の最新の台風情報とアメダス情報
・windyの風予測
予測の段階では米軍情報を元にどのあたりを台風が通過するのかを指標の一つにしています。
進路予測は気象庁よりも制度が高いというのが私の見解です。
日本に近づいてきたら1時間ごとに更新される気象庁のデータを見るという方法が一番良いかと思います。
今回の記事が参考になれば幸いです。
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