台風の大きさの基準って
一体どうやって決めているのか解りにくいですよね?
特に大型の台風と超大型台風の基準って、
線引きがどこなのか解らないですよね。
私も正確には区別ができませんでした。
この記事では
・台風の大きさの基準
・台風の勢力(強さ)について
について詳しく解説しています。
台風の大きさの基準は?
台風の大きさは、3つに分類されていて
強風域(風速:15m/s以上)の半径によって台風の大きさが異なります。
大型台風:強風域の半径が500km以上800km未満の台風
超大型台風:半径が800km以上の台風
強風域:風速が15m/s以上
暴風域:風速が25m/s以上
の風が吹く可能性がある範囲のこと。
風速は10分間の平均の数値なので、
実際に吹く風はもっと大きく
時には瞬間風速として1.5倍程度の強さになると考えて下さいね。
より低気圧が不安定な時は、
平均風速の3倍以上になることもあります!
ちなみに、超大型台風だと直径で1200km以上になるので、
日本列島がすっぽりと覆われてしまうぐらいの巨大台風です。
超大型の台風の予報が出ている時は、
非常に警戒が必要になってきますね。
台風の強さについて
台風の強さの基準は、中心付近の風速で決められています。
熱帯低気圧で最大風速が毎秒そ17m以上になったものを「台風」と呼びますが、その中心付近の風速の違いによって表現方法が変わります。
強さの低い順から
弱い:最大風速⇒毎秒17.2以上25m/未満(990ヘクトパスカル以上)
並み:最大風速⇒毎秒25~33m未満(950~989ヘクトパスカル)
強い:最大風速⇒毎秒33m以上44m未満(930~959ヘクトパスカル)
非常に強い:最大風速⇒毎秒44m以上54m未満(900~929ヘクトパスカル)
猛烈な:最大風速⇒毎秒54m以上(900ヘクトパスカル)
このように、台風の強さは定義されていますので、
中心気圧を知っていれば概ねの台風の強さも解りますね。
ちなみに2004年に発生した台風18号は
広島で最大瞬間風速60m/s以上を記録していますので、
今本州のどこで猛烈な台風が来てもおかしくありません。
2022年の台風11号は920ヘクトパスカルで非常に強い台風でしたが、本州の上陸が無かったので比較的被害が少なかったですね。
台風が起こす暴風で想定される被害と危険度について
ここでは台風が接近してきた時の備えとして
風の強さによってどのような被害が想定されるのか
知っておいた方が良いですよね。
そこで風速の強さ別に
どのような状況になってしまうのかを表でまとめてみました↓
風速と被害予測
(15~20m/s) | ・高速道路で車を運転すると横風で流されやすくなる ・傘をさすことができない ・体を傾けないと風に向かって歩けない(子供は飛ばされそうになる) ・看板類が外れることがある ・家の雨戸、シャッターが揺れる。 |
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(20~30 m/s) | ・普通に立っていることが困難で何かにつかまっていないと飛ばされそうになる ・屋根の瓦などが飛んでいく危険性がある ・木の幹が折れたり、電柱が倒れ始めたりする ・道路標識が傾いたり、看板等が飛ばされてしまう ・車の運転するのが困難になる。 ・ビニールハウスが破れてしまう。 基本的には平均風速20~30 m/sになると、屋外では物が飛び交て非常に危険です! |
(35~40 m/s) | ・車や電車が横転することがある ・体を45度ぐらいに傾けないと転ぶ。 ・小石などが飛び交う |
(50 m/s) | ・樹木がなぎ倒される ・大部分の木造の家屋は倒壊する。 |
(60m/s) | 鉄塔が曲がる可能性がある |
まとめ
台風の大きさと強さについて解説してきましたがいかがでしたか?
台風の大きさと台風の強さの定義を知っていれば、
ニュースで報道されている言葉から
どれくらいの危険性を秘めているかが解るようになりましたね。
まずは、強い風が吹くと家屋の外に出ることは非常に危険です!
雨と風の対策は台風が近づく前にやっておかないといけませんよ。