この記事では、お米の研ぎ方(洗い方)の基本として、日本料理人から学んだ誰でも簡単においしいご飯を炊くコツを紹介しています。
お米の研ぎ方は、難しくありませんが、知らないとおいしいご飯を炊くことができません。
記事の後半では、日本料理人のプロが実践しているお米の研ぎ方(洗い方)を実演した動画を参考に紹介していますので家事初心者の方でも再現できると思います。
お米の研ぎ方(洗い方)の基本手順について
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お米を研ぐ前(洗う前)に用意しておくもの
予め用意しておくもの。
・計量カップ
・プラスチック製のザルとボウル
・ミネラルウォーター(浄水された水)
・お米
1.お米の量をきっちりと量る(はかる)
お米1合は、180グラム
お米2合は、360グラム
お米3合は、540グラム
お米5合は、900グラム
計量カップで計るときは、
計量カップを水平なところにおいてお米が、少し盛るようにします。
計量カップの底をトントントンと2~3階ほど打ちつけてお米の隙間をなくすようにしてから、割りばし等で、すりきることで正しい量を図ることが簡単にできてしまいます。
2.あらかじめ水(天然水等の良質な水)をボウルに張っておく
あらかじめ水をボウルに溜めておく理由は、お米はすぐに水を吸収を始めます。
お米を入れてから、お水を注ぐと白く濁った糠(ヌカ)の臭いを含んだ水がお米に吸収されてしまうからです。
・軽く2回から3回程度かき混ぜる。
・すぐに水を捨てる
プラスチック製のザルを使用すればでザルを持ち上げるだけで水切りが可能です。
ここで、鉄製のザルを使わない理由は、お米を研いでいる最中にお米が割れることを防ぐためです。
お米が割れると、旨味の元となるでんぷん質が溶け出してしまうので、おいしいお米を
炊くことが難しくなってしまいますよ。
3.お米の研ぎ方(洗い方)について
水分を切ったら、いよいよお米を研いでいきます。
水は多く残さない理由としては、水が多いと摩擦が発生しないので、お米を洗うことができないからです。
指は、ボールを握るような形に曲げて
同じ方向に20回程度シャカシャカと優しくかき混ぜる
力を入れすぎるとお米がかけたりしますし、表面にあるごみ等を取り除くことと、お米の表面に付着したヌカを取り除く作業がお米を研ぐという行為になります。
お米を研ぎ終わったら、
お水でお米を洗っていきますが、研ぎ終わってからがスピード勝負です。
お米を研いだ瞬間は、白く濁った水になるので、これをできるだけ早く捨てないとお米に吸収されてしまうからです。
お米を洗うときは水道水でもok!
お米が研ぎ終わったら、大量の水で洗いましょう!
素早く水を取り替えますが、
・目安は2回程度で大丈夫!
・透明な水になるまで洗わないこと
・少し濁っているぐらいがちょうど良い!
3回目にミネラルウォーターなどの良質な軟水を入れてください。
ここで、夏場だと30分程度、冬場なら1時間程度お米に水分を吸収させます。
透明な水になるまで、洗いたくなりますがこれが美味しくないご飯になる原因です。
お米は洗いすぎるとお米に含まれているデンプンやたんぱく質も一緒に流れてしまって旨味や甘みがないご飯に仕上がってしまいます。
現役の日本料理人のプロがお米を研ぎ方について動画で学ぶ
ご飯を美味しく炊くコツについて
お米1合当たりのベストな水の量とは?
お米1合に対する水の割合は、お米を食べる時期(古さ)で変わる
お米は、新鮮で水分が多い新米と1年ぐらい経過した古米とでは、お米に含まれている水分量が違います。
最高においしい状態でお米を炊くには、古さによって水の量を加減することが大切です。
新米の場合
新米の時の標準的な水分量は、
お米1合(180グラム)に対する標準的なお米の硬さに仕上げるとき
水の量は200cc
これを基準にしてください。
・硬めが好みなら20㏄程度少ない180㏄
・やわらかめが好みなら220㏄
古米の場合
古米だと、水分が抜けてしまっているので、
1合当たりで230cc~250ccの水の量ががベストです。
硬さの好みに合わせて、
・硬めのご飯に仕上げる→210cc
・やわらかめのご飯に仕上げる→260cc
というように調整することが必要です。
お米3合は、)に対して、水は
標準の硬さなら
お米の量をしっかりと計るようにしましょう。
お米の炊きあがったおいしさは、水分量で決まります。
適した水分量が分からないと安定して美味しくご飯を炊くことができませんよ。
シビアに言えば、
お米を計量カップに少し多めに入れて、カップの上にはみ出したお米を指で必要な量を
大きめのプラスチック製のボウルにお米をいれる。
て、 たっぷりの水で手早くかき混ぜます。 最初の水はぬかを含んでいるため、ぬか臭くならないように素早く捨てます。
お米を研ぎ方(洗い方)の基本事項のまとめ
お米を研ぐ(洗う)の基本的なことをするだけで、見違えるように誰でも簡単においしいお米を炊くことができるようになります。
最後にまとめとして注意点を再度確認しておきましょう。
・始めに良質な水をお米に吸わせる
・米を研ぐときは、十分に水を切ってから
・お米を研ぐのは20回程度
・研ぐときには、力をいれない
・すすぎは2回
・お米の量と水分量を調整する
・夏場は30分、冬場は1時間程度寝かせる
ご飯は、おいしく炊きたいものですが、
必要なことは、
お米の基本的な正しい研ぎ方は、
もちろんですが
・良質な水
・美味しいお米の選び方
・美味しく炊ける炊飯器
が必要ですよね。
次回は(ミネラルウォーター)を使用する理由について解説していきますね。